旧称 センター英語解く得!

2016年度 センター英語 第6問 論説文 問題&解説

WRITER
 







この記事を書いている人 - WRITER -
予備校英語講師歴20年重田真人です。
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
「大学入試英語解く得!」は最高PV数 34,212 / 日
質・量ともに日本一分かりやすい大学入試英語対策ページを目指します!
資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通
詳しいプロフィールはこちら

1. 2016年度 センター英語 第6問 論説文 問題

f:id:center-tokutoku:20180706111549j:plain

f:id:center-tokutoku:20180706111612j:plain

f:id:center-tokutoku:20180706111636j:plain

f:id:center-tokutoku:20180706111657j:plain

 

2. 2016年度 センター英語 第6問 論説文 解説

【 第6問の解き方 】
第一段落をしっかり読んで文の主題をつかむ
・第二段落以降は、
-設問にからむ時は、設問に関係のある箇所を集中的に読む
-Bでしか設問にからまない時は、段落の最初の文と最終文を読んでおおまかな内容を把握する
・段落が終わる毎に設問Bを解く(確認する)

第6問A問1の解説

f:id:center-tokutoku:20180706113334j:plain

f:id:center-tokutoku:20180706113559j:plain

問1 「第(2)段落について以下の記述で正しいものはどれか」

第(2)段落ではオペラの紹介に続き、オペラの歴史が述べられている。

Over the years ではじめる第4文の中に
長年にわたり、オペラは世界中の様々な音楽や劇場の発達に応えてきたし、そうし続けるとある。

この部分から①のオペラは新しい状況に適応することにより発達している
が正解

新しい状況についての具体例は、その文以下にあるように録音技術によってより幅広い聴衆にオペラが紹介されるようになったこと、ラジオ、テレビ、映画館などのおかげで一部の歌手は有名人になっていること、など。

第6問A問2の解説

f:id:center-tokutoku:20180706143641j:plain

f:id:center-tokutoku:20180706143812j:plain

問2「段落(3)では「しかしオペラ歌手についてはどうか」の別の尋ね方は何か?

前文の内容を見る。

「企業家やスポーツ選手は巨額のサラリーを受け取っているように思われる」という内容なので、しかしオペラ歌手のサラリーはどうか?いう内容になるはず。

1番近い答が③
オペラ歌手の(金銭的)価値はどうか?

オペラ歌手はそれだけの価値があるのか?沢山サラリーを受け取っているのか?ということなのでこれが正解。

第6問A問3の解説

f:id:center-tokutoku:20180706150312j:plain

f:id:center-tokutoku:20180706150341j:plain

f:id:center-tokutoku:20180706150557j:plain

問3「第(3)(4)段落によると、どの記述が正しいか」

第(4)段落の最初の文ではお金不足だけではなく、オペラの世界におけるお金を扱い方も困難を導いているとある。

この部分だけ十分に正答できるが、以降の文は後者の内容を具体化しているので目で追ってみよう。

オペラ歌手はショーが完全に終わってからギャラが支払われる。準備にはお金がかかるが、病気になったりショーをキャンセルしたらお金が支払われない。そして最後の文に

このシステム(ギャラの受取り)が不安定なので、オペラの将来は危険にさらされている とある。

第(4)段落全体の内容に一致するのが
オペラ歌手は金銭的に不安定だ。

 

 

第6問A問4の解説

f:id:center-tokutoku:20180706171821j:plain

f:id:center-tokutoku:20180706172048j:plain


問4「第(5)段落で著者の意見を最もよく表現しているのはどれか?」

第(5)段落は大衆娯楽(popular entertainment)がオペラに与える影響について書かれている。

ポップ歌手は歌と同じくらい見た目をベースに判断されることがよくある。

この影響を受け、オペラ歌手も「歌うモデル」であることが期待されている。
(歌うモデルとは顔の良い歌手ということ)

しかしこのような要求は非現実で有害と書かれている。

これくらいで解答は出せるが、最後の文にその理由として歌の能力よりも身体的な特長を共有すると聴衆は最高の人間の声を見逃すことになるかもしれない と書かれている。

これらの記述から解答は③のオペラ歌手の声は外見よりも評価されるべきだ が正解

(オペラ歌手は身体のかなり体の大きい多いですが、それがあの声量をもたらすのですね)

第6問A問5の解説

f:id:center-tokutoku:20180706173838j:plain

「その一節につける一番良いタイトルは何であろうか」

文の主題を問う問題。センター英語では第一段落に答があることが圧倒的に多いのだが、今回の第一段落はオペラの一般的な紹介のみ。

文全体を通して今日のオペラのおかれた大変な状況が多く書かれていることを考えれば主題は③の「オペラが直面している困難」であることは明白。

f:id:center-tokutoku:20180706174403j:plain

ただあえて1番分かりやすい根拠をあげると、第(3)段落の第一文。

しかしながら、近年オペラは深刻な問題に直面している。

ここでchallengeの意味は「挑戦」ではなく、「解決困難な問題」のこと。

第6問Bの解説

f:id:center-tokutoku:20180706181236j:plain

①世界金融がオペラに与える影響
第(3)段落の第4文が分かりやすい。
現在の世界経済の減速(slowdown)は、文化的な団体や芸術家に使えるお金が減ることを意味している。

②ポピュラー文化がオペラに与える影響
問4でやったようにポピュラー文化とオペラの関係を述べたのは第(5)段落

③過去から現在までのオペラ
オペラの歴史が書かれているのは第(2)段落。第3文のOpera started in Italy ~16th century ~の部分などが分かりやすい。

④お金の管理の問題
問3でやったようにオペラの世界の特殊なお金事情(ショーが終わった時のみにギャラを受け取れる)について書かれているのは第(4)段落。

2016年の第6問は根拠が明白で平易な問題が多かった印象です

しげT

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
予備校英語講師歴20年重田真人です。
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
「大学入試英語解く得!」は最高PV数 34,212 / 日
質・量ともに日本一分かりやすい大学入試英語対策ページを目指します!
資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通
詳しいプロフィールはこちら







- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© 大学入試英語解く得! , 2024 All Rights Reserved.